温 泉旅行編です。


これは、私がR☆Sメンバーを我が地元である大分県の某温泉地に招きたいと いう話だったのですが……。
(だって関東の温泉地とか、わかんないんだもん。箱根とかなのかしら?)
連載当初は ただあのメンバーが大分県の温泉地に行って、だらだら観光旅行して帰ってくる話だったんです。

とにかくここでの テーマはコンビ。
話をさせたことがないコンビを一緒にしたらどんな風になるんだろうというのがあっていろいろ試してみました。
遊 園地でバラバラになるんですね。
のだめと高橋くん、千秋と萌と薫、大河内と真澄ちゃん、峰と清良と黒木くん、菊池くんと舞子、清良と 千秋、峰とのだめ、黒木くんとのだめ、菊池くんと千秋……てな感じに。
そして最終的には千秋とのだめ、峰と清良で仲直りして。

個 人的には、黒木くんがのだめの手をひっぱって観覧車に乗るシーンとか、峰とのだめが別れるのが寂しくって抱き合って泣いちゃうシーンとか好きでした。


大 河内くんが出身が大分県だっていうのは……もちろん捏造です(ごめんなさい)。
大分県別府温泉の老舗旅館のボンボンだということに勝 手に決めちゃいました。
ここでキーマンとなるのは菊池くん。
彼がどう動いていくかというのが話の鍵を握る……っ てこともあったんですがいやはや、途中まで彼の人気が高くって。
どーする、千秋(笑)みたいな。

さ て、ここで思いもよらない展開が待っていました。



「初動捜査」の斎槻 さん(大分県つながりなんです)が「このメンバーならコンサートしてもいいですね」と言ったのが全ての始まりで(笑)



あ あ、それも面白いなあって私がまず調子にのっちゃって(出来もしないことに乗っちゃうのは私の悪い癖なんですが)。

そ の後、半年間に渡り(6月から12月に渡り)延々とメールが行き交うことになります。

まず、大分県にアマチュア オケはありますか?と聞きました。
R☆Sメンバーを何かの形で、地元のオーケストラに参加させて演奏させようかと思ったんです。
ま さにど素人なもんですから、何を言い出すかわからないですね、このおばさん(笑)。

それに対しての斎槻さんの返 事はこうでした。
いくつか大分県にはアマチュアオーケストラはあるけれども、どれくらいのレベルかわからないということ。
も し仮にコンサートをするのだとしたらそれは無理があるとのこと。
メンバーが初めての楽団と一緒にやるのは至難の業であるということ (特にオーボエとか)。
指揮は客演があるけれども……。例えば清良のヴァイオリンコンチェルトとかで、清良と千秋だけ入るのは可能で しょうが(其れが黒木くんでも一緒)全員はいるのは結構至難の業。
斎槻さんも実際のピアニストではあるんだけど、ソロなのでオーケス トラに関してははっきり言って事情はわからないんですが…の注意つきで。

ここで確認。

そ れぞれの役割は。
・ 指揮orヴァイオリンorピアノ(千秋)
・ 指揮(大河内…笑)
・  ヴァイオリン(清良、峰、高橋)
・ オーボエ(黒木)
・ フルート、(萌、舞子)
・ クラ リネット(薫)
・ 打楽器(真澄)
とりあえずこの時点では、菊池くんは足を怪我して入院、のだめはそのつきそい で…出れないというのが決まっていたんですね。

あーでもないこーでもないとメールを交わしながら。
地 元オーケストラに参加させることよりもオムニバスコンサート「R☆Sオケ、出張ソロコンサート」の方がいいのでは?という話になりました。

清 良&峰の2台のヴァイオリンのための二重奏曲とか。
フィオリロの曲で2台のヴァイオリン。
プレイエルの 2台のヴァイオリンのための3つのグランド・デュエット。とか。
ルクレールの2台のヴァイオリンのための 6つのソナタとか。
黒 木くんのオーボエだとモーツァルトのオーボエとヴァイオリンのための二重奏曲とか。
……あとは、普通に編曲即興をしてみたりすると楽 しいかも……とのことでした。

どうもこの辺りになると私もちんぷんかんぷんで。
じゃあ、舞 台をどうしようか。
斎槻さんいわく、コンパルホールでもビーコンプラザでも借りて(大分県のコンサートホールです)……でもいいし、 野外音楽堂とかでもおもしろそうだと。

そこで、せっかく大河内が、温泉高級旅館の息子っていう設定があるのだか ら。
そのつてで、R☆Sメンバーが大分に来ている!!ということでどこかからゲストとして依頼がくるという話でいきましょうと。
私 としては野外で別府の温泉客に夢のひとときを(笑)ぱっと出てぱっと消えるような大道芸人のような感じもいいんじゃないかくらいに思ってたんですけどね。

と いうことで私が斎槻さんに提案した最初の設定はこうでした。

観光を終えて旅館に戻ったメンバーは、女将(大河内 の母)からこんな頼みをされます。
「明日近所で祭りがあって野外ステージを作るので何か演奏してもらえないか」
た だで泊まらせてもらってるのだからここは何かさせてもらおうということになりました。
楽器や音響設備は理事長づてで大分芸短大から貸 してもらえることにもらい、急遽千秋は曲のリストアップと編曲にかかります。
一般市民と温泉客対象なので聞き慣れた有名でそれぞれ短 い曲。
1.峰と清良で演奏するヴァイオリン曲(未定)
2.黒木オーボエ曲(未定)
3.舞子 フルート曲(未定)
4.千秋ピアノ曲(未定)
5.全員で短い曲(未定)

と にかく、スケジュール的には時間がないので、急遽演奏が決まって、千秋が一日で編曲を成し遂げる(また引きこもりでヒゲヒゲさんになりそうですね〜と言わ れました)
リハまで考えると、朝までにやらなきゃいけない(千秋徹夜決定)。
……じゃあ5番目の曲だけ千秋にが んばっていただくという形で行こう!。
後は多分それぞれが出来るんじゃないか。
峰と清良は、清良が何とかするで しょう……とのお言葉でした。
ただ5曲はつらいのではないか……なぜならば編曲にはすごく時間が掛かるらしいです。オケスコアを、少 人数制のものにするとなると結構……。楽器が偏っているので。
だけどそれぞれがするのは大丈夫ですよとのこと。
例 えば黒木くんが、オーボエの独奏を自分の責任でやるぶんには構わないと思う、それぞれの楽器の人がそれぞれ出来ると思うと。

峰 と清良は「サラサーテ」の2手ヴァージョンという手はどうですかと言われました。
後は、「愛の喜び(クライスラー)」とか、「愛の挨 拶(エルガー)」をヴァイオリンで、とか。
ソロ部分を清良と峰とがかわりばんこにやったりというのはどうでしょうかと。

で、 オケの曲。
折角の大分だから「ペルシャの市場にて」はいかがですか?(笑)とのことでした←トキハ(大分県の有名デパート)の五時の 市の曲なんです。。
大分の人間だったらやんややんやの大騒ぎになりそうな気がするので……と。


そ れはいいっっ!!と私もかなりノリノリになっちゃって(大分県の人なら誰でも知っています)


そ んなに複雑な楽曲ではないので、編曲もしやすいと思いますとのことでした。
時間も7分弱と短い。
…………技術的 にもさほど難しくないから、R☆Sなら、初見でリハいけそうだと。
ただ、厳しいのは低音部の楽器が無いこと(菊池くんがいないか ら)。
……ええい、此処は千秋さんに弾き振りをしていただきましょうかとにやりと笑う斎槻さん……もしかして鬼?(笑)

と のことで、急遽、千秋が弾き振りをすることに決定しました(笑)

そこで一つ問題があるとのこと。総譜をどうやっ て手に入れるのか。
なんていっても、演奏をすることが決まったのは前日の夜。む、むじゅかしい〜。
斎槻さんの提 案としては……大河内が持ってることにしましょう!!と。
「いつかやると決めてたんだよ!!ペルシャの市場にて!」みたいな?笑。
彼 の凱旋講演の予定にはペルシャの市場が組まれてるらしいです。

後の候補としては、「地獄のオペレッタ(天国と地 獄)」、「道化師のプロローグとギャロップ」、「剣の舞(木琴部はピアノに頑張って
いただきましょう?)」、「ペールギュント (朝)」「クルミ割り人形(金平糖の精の踊り)@ミルヒー」などなどでした。
金平糖とかは二分くらいですから、アンコール用にしてお くのもいいかもしれないですねとのこと。
六分くらいの曲なら、千秋なら2・3曲やるかな??と言われました。

実 はこの時、娘のバレエの発表会の曲が「クルミ割り人形」だったんですよ。だからこれはぜひやっていただきたいなあと思って。

編 曲。
千秋の方は……。
全部楽譜を書き換えるわけにはいかないので(そんな時間は無い)
「大 河内、汚すぞ」と宣言して、総譜に直接書き込みをする。
此処はこの旋律を「舞子」とか、「オレ」とか書き込んで行くと良いと思います とのこと。
で、必要な部分には、普通に音符を書き込んでみたり、要らないところは、ばっさり×印で消してみた り、とか。
其れを翌朝、全部コピーして、皆に配るほか無いと思いますとのこと。
途中千秋が眠かった部分とか、 「……千秋、これは、"みね"なのか?"みき"なのか?……っつぅか何でひらがな?!お前そうとう眠かっただろ!」とか峰に言わせて、どつき回されても良 いかも知れませんとか。

私はピアノ専門なので、楽譜は持ってないので、全部耳頼りですが、其れでも良ければ分析 +編曲案を考えてみますと言ってくれました。




ぜ、 ぜ、ぜひ師匠……お願い致しますっっっ!!。と私はこの辺りで深々とパソコンに向かってお辞儀をしました。
(耳頼りで、分析+編曲で きるのか?……神様みたいな人だっ!!)





こ こらへんからは斎槻さんのメール原文を抜粋しますね。

「ペルシャの市場」についての元々の楽器構成は以下の通 り。
*のパートは欠けても演奏できるように独立した音がある箇所では他のパートにキュー(小さな音符)が施されています
ピッ コロ、フルート2、*オーボエ2、*バスーン2、*Ebクラリネット、Bbクラリネット3、*アルト・クラリネット、バス・クラリネット、*
コ ントラアルト・クラリネット(オプション)、*コントラバス・クラリネット(オプション)、アルト・サクソフォーン2、テノール・サクソ
フォー ン、バリトン・サクソフォーン、*バス・サクソフォーン(オプション)、トランペット3、ホルン4、トロンボーン3、ユーフォニウム、
チュー バ、*弦バス、*ハープ(オプション)、ティンパニ、スネア・ドラム、トムトム(または響き線オフのスネア・ドラム)、バス・ドラム、
サ スペンディッド・シンバル、ペア・シンバル、タンブリン、スレイベル、トライアングル、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール
其れを アレだけのメンバーですることになるので、かなり頑張っていただくことになります。(笑)

先ず、音域的にかなり ピアノに活躍して貰う必要があります。
先日も言いましたが、低音楽器が一切無いから(菊池くんがいないから)。低音域は千秋が全て フォローという形です。
多分、千秋は編曲しながらぶちぶち文句を言うと思います。(笑)
……で、大河内くんなん ですが、もしオケの中に使えるなら「ピッコロ」をさせてあげてください。
キャラブックに、彼の趣味はピッコロだと書いてありましたか ら


(おおおっっ!!そんな趣味があったのか!!。私はまるっきり知らなかったよ〜。結構こ の曲はピッコロも活躍するそうです)



この曲では
Back -sheesh Back-sheesh Allah Back-sheesh Back-sheesh Allah
Back-sheesh  Back-sheesh Allah
Empshi Empshi Empshi
Back-sheesh  Back-sheesh Allah Back-sheesh Back-sheesh Allah
Back-sheesh  Back-sheesh Allah
Empshi Empshi Empshi
と歌う場面があります。
此 処は……男性諸君に歌って戴くしかないでしょうねぇ……と斎槻さん。


え?。

歌 うんですかーーーーーーーっっっ!!(笑)。



この後ろでは、低音楽器 が主なので、千秋が弾いてればいいと思います。あと大河内。
だから、最初は黒木くんも含めて、歌って大丈夫だろうな。
2 回目に繰り返したときに、弦楽器も管の一部も入ります。
……此処は……、どうしましょうね。
千秋と峰と高橋くん で歌っていただきましょう(笑)
勿論弾きながら(笑)
多分、声楽は一応みんなやってると思うんですよ。
音 大の試験科目にもソルフェージュの中に、歌うのは存在するので……とのこと。



そ うか……歌うのか……ああ、送ってもらった曲を聴きながらこの歌詞が頭から離れない〜!!。



そ こで一つ失敗。ここはハーブなので千秋が軽く弦をつま弾いてください……との斎槻さんの指示だったので、

千秋 は、弾き振りをしながら、ハーブも弾くシーンを書いていました(笑)。
ところがそうではなくて内部奏法というのは、ピアノの内部の弦 をギターのピックなどで直接弾く方法、弦を指で押さえながら鍵盤を弾く方法、松脂を塗ったグラスファイバーもしくは弦楽器の弓を、弦に通して擦弦する方法 だそうです。

私も千秋すげーな〜と思ってたんですよ。指揮もやってピアノもやってその上ハーブかい!!……てな ことでその折は失礼いたしました〜。



その辺りで、斎槻さんが、あ、芸 短の終了コンサートがある!!と言われました。
芸短とは、大分芸術短期大学のことです(斎槻さんの出身大学はここではありませんが)

卒 演!確か3月。お客も結構いるだろうし、楽器は揃ってるし……ということで、大分芸短大の終了コンサートのゲストとして決定(笑)

で…… ヴァイオリン曲はカルメンに決定しました。
大分の、輸入楽譜が割とそろってるあの楽器店(街中)楽譜「サラサーテ カルメン幻想曲 作品25--ヴァイオリンとピアノのための」を手配しましょうとのこと。
この曲は峰と清良が其れで良いと自分で判断するという形をと りました。。
一人が弾いてる間、もう一人は伴奏。
で。一番盛り上がる部分(Story!では其処だけ収録されて ます)は二人で弾いても良いですとのこと。
アイコンタクトをしながら、もの凄く盛り上がるっていうかんじで。
追っ かけっこをするように、二人で主題を引き合って、伴奏も弾きあうのも面白いかなーとか思いますとのことでした。

峰 も悲観するような実力ではないんですが……というのは斎槻さんの見解です。
みんな峰は下手、と思いがちですが。桃ヶ丘音大(武蔵野音 大)に入ってる時点でかなり弾けてる筈ですし、そもそもコンマスつとめてるから度胸も据わっている。
忘れられてるけど、ジュニア大会 で全国3位!笑。
峰の将来は……このまま埋もれるのはもったいないとのこと。
あれはあれで才能(ミルヒーも薄々 言ってますし、千秋も認めてますね)ですし、他にない物です。だから異端。
でも異端というのは、言い換えれば其れは諸刃の剣で、武器 なんです。
多分、彼にチャンスがあるとすると、「個性派ヴァイオリニスト」じゃないかと思うんですと。
そうする と、清良との競演もありえる。
「正当派」と「個性派」の競演、とかね。峰が自分をどうもっていくか、だとは思います。これから先、 ね。
でも、今の段階では……多分気が付かないだろうなぁ……ということでした。。

で、オー ボエとクラリネットとフルート……については。
ピアノという楽器以外の楽器では、独奏曲というのがほとんど少ないらしいです。
一 番良いのは、どの曲に関しても、千秋が伴奏すること。
そうすれば、協奏曲でもソナタでも出来ますから。
時間的に は……1時間弱を見ないとダメでしょうねとのことでした。

スケジュール。

菊 池君が怪我するのは決まっていました。
斎槻さんはこうなったら、強硬手段をとりましょう!!と。
それが起こった 時点で、千秋が白目をむきながら、その場で指示する。
清良なら、ある程度対処できるだろうから、清良と千秋でその部分はフォローす る、と宣言して……。
編曲自体はできると思います。
……楽器を入れ替えればいいから。
すご くわかりにくい楽譜になるでしょうけど……とのこと。



斎槻さん、すみ ません、あんまりにもあんまりな設定にしてしまって……。
いや、こんな予定になるんなら、R☆Sオケ全員でくれば良かったなあとか、 菊池くんに怪我してでも出て来てもらえばよかったかなあとかいろいろ考えたんですが、すでに遅し(笑)



そ して、千秋のピアノ曲……短くてもいいからほのかに甘くロマンチックなものがありますか?と斎槻さんに聞きました。
ほのかにのだめへ の愛情?を感じさせるような曲がありますか?と
それに対しては(抜粋です)

愛の夢3番(@ リスト)
音楽の恋文として有名なのは、エリーゼのために、トロイメライ、とかですけど……それじゃいくらなんでも……。。
甘 い曲で、千秋のピアノレベルをと考えると……やっぱり一番無難なのは「愛の夢」かなぁとは思います。
ドビュッシーの前奏曲という案も ありました(千秋にはドビュッシーというイメージがあまりないそうですが)
亜麻色の髪の乙女(有名な曲ですが、のだめを思って(亜麻 色の髪)弾くというのはありかも)
パックの踊り(悪戯妖精の愉快な曲です。のだめをティルに例えたくらいだし……(笑))
情 熱(@ベートーヴェン)とかでもいいかもしれません。
自分の中の情熱に気がつく、みたいな。
激しく、素敵な、あ る種甘い曲です。……その場合、長いので、1楽章だけか3楽章だけをお勧めします(爆)
……夜のガスパール(@ラヴェル)の第一曲、 オンディーヌ。
人間の男に恋をした水の精オンディーヌが、結婚をして湖の王になってくれと愛を告白する。男がそれを断るとオンディー ヌはくやしがってしばら
く泣くが、やがて大声で笑い、激しい雨の中を消え去る(@ウィキ)とか。……ある意味、千秋が弾くとちょっと シビアかなぁ……?汗。
後は、花のワルツとか……無言歌集の甘い思い出とか。

そして決定し たのが
ショパンのピアノソナタ第3番の第1楽章。
斎槻さんお勧めの曲でした!!。
甘く優美 ですが、其れで居て決然とした曲です……とのこと。
何というか、千秋にはある意味ピッタリかもしれないとのことでした。
こ の曲はラブソングに近いというか、のだめを想って……というかのだめに合う曲、のだめに聞かせたいと思って弾くには最適なんじゃないかと。
だっ て、最初の出会いの強烈さといい、のだめに癒されてる部分といい、訳が分からないところといい……。

ショパンと ジョルジュ・サンドの話もしていただきました(ここもメール抜粋です)。

ショパンはサンドと出会ってなかった ら、此処までの人にはなってなかったでしょうねぇ。
そうですね、有る意味で、のだめはとてもサンドに似ていると思います。<恋多き、 の所は違いますけど(笑)
自由で奔放で、何より情熱が凄い。
ショパンの曲には多く、サンドとの逸話が残っていま す。
例えば、私が今弾いている「幻想曲 Op.49」(幻想即興曲ではないです(笑))とかはサンドと喧嘩した時の曲でして。
と ても情緒不安定です。
確かこの曲は、リストが仲立ちして漸く仲直りしたとかなんとか言う話も残ってます。確か……。
あ。 余談ですけど。
丁度この当時は、凄い作曲家が多いのです。
ショパンはパリに居るポーランド出身の大貴族にとても 大事にされました。
其処で知り合ったのが、リスト、ヒラー、メンデルスゾーン達。
ショパンはこの当時のサロンの 花形でした。社交界の寵児といっても過言でもなかったんです。実は(笑)<物腰が柔らかく、少し病弱そうなショパンは、リストよりももてていたそうです し。



アンコールの金平糖の精の踊り
先ずこれ は……千秋のピアコンの様な感じになりそうだということでした。

……これは、ずっとチェレスタで演奏してるらし いんです。
チェレスタ……例のボレロの時にRUIがやっちゃったヤツです。
もうどうしようもないので(チェレス タ無いし)、そうなると、千秋がピアノでやるしかないですね。
演奏は全員でやります。
あ、大河内要らないか も……

……なんだったら可哀想なので、このときだけ 指 揮 を させてあげてください(爆)



こ こで……大河内、指揮者に昇格決定ーーーーーーーっっ!!ドンドンドンパフパフパフ!!。


(以 下抜粋)
それで考えたのですが、最後が金平糖というのはあまりにもちょっと盛り上がりに欠けるかなぁと。
なの で、もう一曲増やしませんか?
同じく、クルミ割り人形より、「金平糖の精の踊り」の次の曲、「ロシアの踊り」。
最 後はトッティ(すべての楽器が同時に演奏をする)ですので、とても盛り上がると思うんですよね。
峰は立ち上がって、夢中でやってもい いし(笑)

何せ短い曲ですからー。

こういう風な編曲にしたのは、千秋 が……そうだな。
皆の演奏を信用しているという証拠。
なにせ、本来ならば使わない楽器も使うわけですから。
と にかくみんなでこの曲を表現してみたい、という。
言わば千秋の挑戦でも合ったはずです。
何せ、頭の中で響いてい ても、本当はうまくいかないかも知れない(私もちょっと不安で一杯です……)。
でも、敢えて挑戦して、成功すると言うところにこの曲 の価値があるのかも。だからアンコールに持ってきたのかも、みたいな?笑。

で、金平糖が終わった直後。
観 客が拍手しようとした瞬間に大河内がちょっと格好良く(笑)、ふっと腕を振り上げて、「ロシアの踊り」を始めるというのはどうでしょう?笑。

要 するにほぼ、楽譜と同楽器でいける+千秋がベース部(チェロとコンバス)とティンパニをフォロー、で。
とにかく楽しい曲です。
真 澄ちゃんが踊ろうが、峰が恍惚と弾こうが、黒木君が立ち上がろうが、萌や薫が色っぽく吹こうが、舞子が其れに対抗しようとしようが(ぉ。
多 分、大河内が青くなるだけで、ベースを千秋が取っている以上、多分そこまで暴走しないはず。
千秋も楽しそうにやれると思うんですよ。

あ、 ここでも訂正があったんでした。
大河内の挨拶は確か一礼してから指揮台ですよと。(台に上がってから挨拶してました。)
あ と、タンバリン叩きながら真澄ちゃんがコサックダンスを踊るのは無理です(笑)とのこと。

あと会場はやっぱ り……一回リハーサルしておいたほうがいいとのことでした。(以下抜粋)

立ち位置とかはあんまり考えなくていい んですが。
ただ、音の響きとかが会場によって全然違っているので。
う〜ん。まず会場で、一回だけ弾いてみて(ど うしても駄目なら千秋だけでもやっておいたほうがいいです。ピアノの音を響かせれば大体理解するだろう…あの人なら…)音量とか考えた方が……。
私 の経験上、こういう風なオムニバスコンサートの場合、リハーサル時間がきっちり決まっているはずです。多分……。(私の場合確か……30分だか1時間だか リハの時間を貰いました……)
しかも、音大のヤツだと……人数多いし。
一人あたり30分貰えてないんじゃないか と……。
で、会場は多分、リハが始まる1時間前くらいからあいてるはずなので(楽器の持ち込みとかあるだろうし……)、そのリハが始 まる前、の15分くらいを貰ってみたらどうでしょう?
ちょっと入って、だだっと弾いて、ちょっと出る。
千秋がピ アノを弾いて……(もし可能なら、皆が思い思いにちょっと楽器を調整するくらい……?)みたいな。
んー、やっぱり会場によって特にピ アノのクセって凄いあるから……うん。
他の人は、まぁ楽器を借りてるとはいえ、其れを一日練習してるからある程度はいけるかな……? <……そういや黒木くんはリード削ったんだろうか?

この辺りはやはり経験した人でないとわかりませんよね。
うー ん、むじゅかしい……と唸ってしまいました。

その結果プログラム構成はこのようになりました。。

カ ルメン・・・13分
金平糖・・・1分半
ペルシャ・・・7分
ピアノ(ショパンの場合)・・・ 9分
40分あれば十分だそうです。

アンコールは取りますか?と聞かれました。
ア ンコールを取る場合は……50分くらいだと考えて良いと思いますとのこと。

芸短大のコンサートでどこの部分に入 るか……ということについては。
最後に時間をもらうのはどうですか?と言ったら、
……う〜む。其れだとちょっと あれだから……。
きっと休憩時間が存在すると思うので、其処の前後に入れてもらうというのは手かもしれないですね。
休 憩時間30分のところを10分にして、20分浮かせて、プラスで時間を取ってもらう、とかはどうですかと言われました。


そ れまで、のだめはこのコンサートには出てこない設定だったんです。
だけど、何故かここら当たりから掲示板の書き込み等で、のだめちゃ んの出番は??って期待されてきてしまって。
残っている曲は「金平糖」のみ。

うーん、どう しようかな、のだめを出したいなあ、でもどうかなあ。どんな形で出すかなあ……。

斎槻さん、どうしましょう。の だめが出れますか?
千秋とのだめで、レ・フレールみたいにできますか?と聞きました(笑)。

金 平糖では無理だということでした。
千秋が弾く予定だった代わりにのだめが初見で弾くという手もありますが。
金平 糖程度だったら初見で弾けるでしょうから……。
でも、合わせてないんですよ。一度も。
其処が問題。
指 揮が千秋ならともかく、大河内じゃのだめの意図をすくえないだろうし。

そこで斎槻さんはこんな提案をしてくれま した。

……だったら、鳴りやまないアンコールで、しょうがなく2曲目ってことで……。
のだ めを呼び寄せたらどうでしょう?舞台の上から。笑。
多分、座るとこなくて上の方で立ち見してるはずだから。
其れ に気が付いた千秋が、のだめに、こい!と。笑。
そしてのだめに一曲弾かせよう!!。

この言 葉に私はおおおおおっと感動いたしまして……舞台の上から千秋がのだめを呼ぶ!!。
なんて素敵だっっ!!。

そ のさいの曲についてもいろいろアドバイスをいただきました。

例えば革命とかそこらへんを弾かせるのもいいけ ど……。
モーツァルトの「2台のピアノのための……」を、即興で連弾にする、とか?
多分、レ・フレールのように 場所を移動するのは不可能だから。
主旋律と伴奏部に完璧分かれての演奏になりますけど。
のだめに主旋律を弾け! と。
ピアノ1の分もピアノ2の分の主旋律も弾け、と。
伴奏部はオレがあとは適当にあわせるから!とか。
で も、これはかなりの冒険だと思います……。
其れより、ヴァイオリンソナタを二人でやった方が良いだろうなぁ……とのことでした。

そ こで、私はここでペトルーシュカをのだめに持ってきてもいいですか?と聞きました。
なんとなく海外へ旅立つ前に、のだめにこのトラウ マを克服させてあげたかったんですね。
そして斎槻さんは快く了承してくれました。
(斎槻さん自体はあまり弾いて も面白くない曲らしかったですが……)

ここではのだめがペトルーシュカでけっつまずいた理由を斎槻さんの見解 で……というのと。
もし、斎槻さんがスコーンと抜けた時の気持ちとかそれでも最後まで続けようという心情とかをよかったら参考までに お聞きしたいですということ。
あと演奏を終えて観客の拍手を浴びた時にどんな気持ちがなさいますか……とか?。

な んだかもう、これで斎槻さんとのコラボが最後だと思って、もう、思い切っていろいろ聞いてしまいました。
斎槻さんの見解、いろいろな 感情、それらを最後の回にかなり参考にさせていただきました。
この辺りも抜粋したいんですが、それはやめておきます。


そ んなこんなで忙しい斎槻さんにお世話になりまくった半年間でした。
いや、もう、斎槻さんのメール、すっごく詳しくて丁寧でわかりやす い。
ここで一部紹介させていただきましたが……本当はもっともっともーーーーーっっとたくさんあるんです。
1曲 1曲に対してすごい量の解釈でした。
のだめと千秋の関係についてもいろいろと見解を述べられていました。千秋は「知識」の宝庫。のだ めは「感性」の宝庫だろうとか。
本当に紹介できないくらいの量です。
はてはうちの娘をピアノに通わせようと思っ てるんですけど〜とか、私がピアノに対してトラウマがあるんです〜とかいろいろ相談にも乗ってくれて。

一回りも 下の忙しい人に何を頼り切っていたんだ!!私!!。

もう、こんな音楽値ゼロのおばさんの二次小説の連載にここま でしてくれるなんて……もう、本当に感謝です。

斎槻さんは本当に素敵な人です。
彼女のサイ トで連載中のエチュードで指定していた(もうすでにプログラム、ポスター等で告知していた)ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調。
のだめが まさに「先輩とやりたい曲!」(結局はRuiと千秋が共演した)だったというから、すごい偶然、すごいシンクロ率です。
ただ、斎槻さ ん自身はのだめというよりもRuiタイプなんじゃないかなあとも思っています。
プログなんかを見ていても、ほう……はう……とため息 のつきっぱなしで。
こんな方と、長期にわたってコラボレーションが組めたということは、本当に奇跡のようでした。

一 度、斎槻さんと私の文章の相性がいいと感想をいただいたことがありました。
(そんなことは絶対ないだろうけど……)とてもとても嬉し かったことを覚えています。

斎槻さんと一緒に作品を作ることができて、言葉に出来ないくらい本当に嬉しかったで す。

本当に、本当に、ありがとうございました。


こ の温泉旅行連載中に、同じく大分県つながりで、斎槻さん、rei-kしゃん、葉月さんとリンクさせていただきました。
いつか、将来的 にこの4人で大分県限定同人誌作りたいなあ。
でもきっと全然甘くならないような気がする……この4人って。

も う、この温泉旅行の演奏会場面のために、頑張って携帯サイトから、PCサイトにしたと言っても過言ではありません。
この恐ろしく長い 物語を、携帯サイトのページで一つ一つ区切るのは無理っっ!!と思いまして。
まどかさんやももこさんに相談しました。
ま 〜た、私がパソコン音痴なもんだから、どれだけ2人に迷惑をかけたか……。

とにかくプログ形式は重すぎる。
簡 単で、わかりやすくて、(携帯から見ていますという人が多かったので)携帯からでも見やすいサイトを目指しました。
そんでもって今に 至ります。

その間にリュカ祭とかが入ってくるのですが、その話は次回に回したいと思います。

あ ああ、なんだかわかりにくい文章になってしまいました。ごめんなさい、斎槻さんこんな無茶苦茶な文章で……。