いきなりですがバトンを回させてください(笑)。

「あなた の好きな本教えて下さい♪バトン」

小説でもエッセイでも児童文学でも絵本でも写真集でもなんでもオッケーで す!。
自分の人生に影響を与えたなあとか、これだけは手放せないとかいう本について熱く紹介してください(笑)。
1 冊から10冊までくらいで。(いや別に何冊でもいいんですが)

対象者は…この日記に目を通したあなた、全員に どーぞ!!(どーーーーんっっ!!)

あ、でも強制ではありません…でもって全員アンカーでいいです(笑)。
も し興味のある方、私に好きな本を教えてくださったら嬉しいなあって思います。

こんな感じで始まった「好きな本バ トン」ですが、ありがたいことにたくさんの方に答えていただいて、本当にすごく嬉しく思ってます!。
そしてこれから先は私が日記で書 いていたバトンをまとめたものです。

1.「カードキャプターさくらイラスト集」 1〜3 CLAMP
2.
「カロリーヌとゆかいな8ひき」シリーズ ピエール・プロブスト
3.「小さいモモちゃん」シリーズ 松谷みよ子
4.「大草原の小さな家」シ リーズ ローラ・インガルス・ワイルダー
5.「アーサー・ランサム全集」 アーサー・ランサム
6.「恋する女た ち」 氷室冴子
7.「ホリーガーデン」 江國香織
8. 「暗室の中で」 大塚英子
9.「北の国から」 倉本聴
10.「のだめカンタービレ」 二ノ宮知子
…… 番外「女教師○○子」 作者不明(笑)

………なんだかまとまりがない読書歴ですね……。「女教師」が悪かったん だよ、あの辺から狂ってきたんだってば!(笑)。


さ て、「あなたの好きな本教えて下さい♪バトン」第1回めですが…。

「カードキャプターさくらイラスト集」 1〜3。

……ごめんなさい、しょっぱながこんなんで……(笑)
最初っから、オタクモード全 開だよおっ!!。ごめんなさいいっっ!!本当に。

……ロリコンだって言われてもいい!。
…… ショタコンだって言われてもいい!!。

「カードキャプターさくら」大好きだ〜〜!!。

て な訳で、このCLAMP原作の「カードキャプターさくら」は少女漫画雑誌「なかよし」に連載されていた漫画です。
んでもってこのイラ スト集は扉絵とか表紙とかとにかくカラーイラストを全て集めたもの。
最初は弟がコミックスを1〜9巻くらいまで買っていて……「ま〜 た、いい年をしてこんな少女漫画買って……」とぶつぶつ言いながら読んでみた姉ですが……。

………可愛 い………。

………可愛すぎるぞーっっ!!。さくらちゃんと小狼くん!!(特に小狼くんが私の心にクリーンヒット しました…笑)

そして、途中で飽きてコミックスを買わなくなった弟の本を引き継いで残りをポンと古本屋で集め、 レンタルビデオ屋で毎日毎日「さくら」漬けの日々(その頃は独身でした)。
んでもってその頃「X-File」にもはまっていたからも うたまらない。
「カードキャプターさくら」と「X-File」を交互に借りる女……レンタル屋の店員はさぞ不気味だったであろう (笑)。
アニメビデオを全部見終えても「萌え」が止まらなかった私はついにイラスト集に手をだすことに……。
1 冊2000円だぞ!。今だったら絶対に買えない値段だぞ!!。それを…3冊同時に……うきゃあああああああ……(恥)。
でも、その甲 斐はありました。
もう……もう……ねえ、もう……本当にイラストが綺麗で可愛くてもう、今見ても胸がキュンキュンします。
CLAMP というのは実はあまり好きな漫画家さんじゃなくて、絵もちょっとどぎついなあ…というイメージしかなかったのですが。
「さくら」はさ すが少女漫画用だけあって線も柔らかいし色も柔らかく全体的にふわあ…として優しい感じです。
多分、イラスト集を買うなんて一生に一 度のことだろうけど……(例え「のだめ」のイラスト集が出ても買わないと思うなあ。うん)……買って良かった!!。

心 の癒しとして、たまに取り出しては眺めています。

ああ、私に洋裁の心得があれば、思う存分さくらちゃんの衣装を 作って、娘にコスプレさせるのに!!(よかったねえ、娘。母が洋裁全くダメで)。

ちなみに後に「ツバサ」という 作品で少し大きくなったさくらちゃんと小狼くんが出ていたのですが…全然萌えなかった。
やはり私はロリコンのショタコンだということ を再認識(笑)。

しょっぱなから痛すぎる始まりのバトンですが…良かったら最後までお付き合いください(笑)。


年少期にどんどんさかのぼって行きます……。

小さい頃 に1番大好きだったのが、「カロリーヌとゆかいな8ひき」のシリーズ!!。
原作はフランスのピエール・プロブストで、訳は山下明生さ ん(彼はバーバパパシリーズの訳もしています)

これは、カロリーヌという10歳くらいの女の子、白シャツに赤い オーバーオール、金髪を二つにちょんっと結わえて。
すっごく元気で明るく優しい女の子。
そしてその友達…という のが、全部動物の子供達なんですよ。
しろくろボビー。らいおんキッド。くろねこノアロー。しろねこプフ。こげちゃのユピー。くまのブ ム。ひょうのピトー。まっくろピポ。
動物好きな私にはちゃんとお気に入りのキャラもいて、ひょうのピトーが1番大好きだった!。
何 故、動物なのに二本足で立っているのかとか人間の言葉をしゃべっているのかというのはおいておいて(笑)。
そしてこのメンバーで世界 中を旅行したり、大パーティをしたり、キャンプに行ったり、海水浴に行ったり、宇宙船に乗って月まで行っちゃう!!。
もう本当にこの シリーズが大好きで大好きで。
な が〜いスパゲティを手にくるくる巻いて食べてたりとか、背丈よりも大きなケーキを切ろうとしてたりとか、カナダでメープルシロップを木から直接ストローで 吸っちゃうとか、南極で凍ったくじら肉をナイフで切りながら食べたりとか、なんだか食べ物のシーンもすごくおいしそうでした。
でも、 大人になって探してみてもなかなか記憶もあやふやだし、見つからなかったんですよね。…それが。

BL出版より全 作復刊!!。

うっきゃあ〜〜〜!!。

本屋でこのシリーズが並んでいる のを見た時は卒倒するかと思った(笑)。

もう、もうね、これを全巻(30巻…以上?)買いそろえるのが私の夢な んです!!。
だけどね〜1冊1000円くらいするんですよ。
結婚してからもちまちま集めてたら…。
そ したら、もう、旦那がぶつくさぶつくさ文句を言うんですよ「こんな本に金をかけてお前は……」

い、いいじゃん か!!。
普段、すっごく買いたい物を我慢して我慢して切りつめた生活してるよ〜私は!!。
せめて思い出の絵本く らい……ねえ。
(ああ、でもそれを言い出したらアーサーランサム全集を集めようと思ったら3万円超えるべ!)

ち なみに娘もこのシリーズ大好きです♪。



いったいここはなんのサイトだよ!!。
最近、のだめの、「の」の字も出てな いじゃないかあっっ!!。
……ってな訳で「好きな本バトン」3回目です。


「ち いさいモモちゃん」シリーズ。松谷みよ子
「ちいさいモモちゃん」「モモちゃんとプー」「モモちゃんとアカネちゃん」「ちいさいアカネ ちゃん」は小さい頃からうちにあったかな。
「アカネちゃんとお客さんのパパ」「アカネちゃんのなみだの海」は自分で買った…くらいの 年齢だったと思います。
いやあ、もう楽しい本だったなあ。
モモちゃんのためにジャガイモやニンジンさん達がカ レー作ってあげようとして「モモちゃんは小さいからまだ食べれません」と言われたり
森のクマさんがおいしいシチューを作ってくれたり
ア カネちゃんの一番のお友達が靴下のタッタちゃんとタアタちゃんだったり。

私、講演会に行ったことがあるんですよ ね。松谷みよ子さんの。
それでもってこの「モモちゃんシリーズ」は松谷さんが小さい自分のお子さんのために作ったお話だということを 聞きました。
当時、まだ珍しかった働くお母さんであった松谷さんがモモちゃんを小さい頃から保育園にいれてその子供のために書いたス トーリー。
そして妹のアカネちゃんが大きくなったとたん「どうしてお姉ちゃんの本はあるのに自分の本はないの?」と言われてできたの が「アカネちゃんシリーズ」だそうです。
そこである問題にぶつかった。
「どうしてうちにはパパがいないの?」
そ うなんです。松谷さんは離婚されたんです。
それをどういうふうに子供に説明するか、本当に真剣に悩まれたそうです。
そ してそれを本の中では枯れかかっている二本の木に例えました。
パパは「歩く木」ママは「育つ木」二本の木が絡まってお互いに疲れて る。
だから枯れてきて死に神がやってきてママを連れて行こうとするんだと。
そしてママとパパはお別れをしまし た。
本を読んで小さかった私には、………なんで?なんでママとパパがお別れしなくちゃいけないの?って不思議で不思議でたまりません でした。

今ならばわかります。
世の中には、けっしてパパとママが一緒にいる家庭が全てでは ないんだということ。いろんな家族の形態があっていいんだということ。

そして最終巻……パパとの本当のお別れ。 もう涙、涙です。

ああ、もう一度読みたくなってきたなあ。図書館に借りに行こうかなあ。



そんでもって4回目です。


やはり 粘着性のバトンでした(笑)。
でもいろいろなサイトマスター様に答えてもらって、うんうん頷いたり、へ〜って感心したりやっぱり嬉し かったです。

うちのようなど田舎に、やあっと市立図書館ができたのは私が小学校4年の頃でした、。
行っ てみたら………本、本、本、がずらりと……もう、夢のような景色が広がっていました。
あの初めて行った時の感動を今でも覚えていま す。
それから25年近くずーっとずーっと通いつめて、今でも2週間に1度は必ず行ってます。
ただし最近はその殆 どは、子供用の絵本だったりして、自分の本はなかなか借りれないのが現状ですが(涙)。
そんな私にとって生活に欠かせない存在である 図書館で、はまりにはまったのがこれ!!。

「大草原の小さな家」シリーズ!!ローラ・インガルス・ワイルダー作 です。

もうどのくらいはまっていたのかというと、小学校の卒業文集に「あなたの尊敬する人物は?」という問いに 「ローラ・インガルス・ワイルダー」とあいたた痛い答えを書く小学生だったくらい好きでした(笑)。
とてもとても素晴らしいシリーズ です。
小さいローラが、父さん、母さん、姉さんのメアリー、妹のキャリーと大自然の中で成長していく姿がえがかれています。
挿 絵のガース・ウィリアムズさんの絵もとても素晴らしかったです。
この本では、厳しい大自然の中で、貧しい暮らしでありながらも、お互 いに助け合いながら、家族仲良く生活していた当時の暮らしがすごく印象的でした。

んで、この当時の最大の行事は クリスマスなのですが。特に印象的なのが。

「大草原の小さな家」
広い大草原の真ん中で暮ら していたローラとメアリーは、クリスマスだとういうのに憂鬱でした。
雨が降り続き川がすごく氾濫していてとてもサンタクロースは渡っ て来れないだろう…と諦めていたのです。
そこへやってきたのは隣人のエドワーズさん(隣人と言っても3,4キロも離れています)
ど うやら川を泳いで渡ってきたらしい。
「どうしてそんなに命しらずなことをやったんだ」という父さんに「そりゃあ、おたくのちびさん達 のためにサンタクロースからプレゼントを預かって来たからね」と言う。
「おじさん、サンタクロースに会ったの?」と聞く2人にエド ワーズさんは2人のためにプレゼントを届けてくれと頼まれたのだと言います。
そしてプレゼントは…長い棒キャンディと自分だけでつか える新しいカップ、ハートのお菓子、そして…1ペニイ初めてのお金。
嬉しくて声も出ない2人。父さんはエドワーズさんの手をとって握 手を繰り返します。
父さんも母さんもエドワーズさんも皆泣き出しそうな顔をしていますが、その当時のローラにはなぜだかわかりません でした。
たぶんエドワーズさんは町へ行くついでにクリスマスプレゼントを買ってくれるように頼まれてたのででょうね。町に行くには 2,3日かかりますから。
それにしても隣のガキんちょにプレゼントを届けるために普通命までかけるか?。

「プ ラムクリークの土手で」
クリスマスに初めて夜に教会に行ったローラは素晴らしいものを見ます。
それは一本の木に キャンディやミトンやスカーフ、ポップコーンがたくさん下がっているクリスマスツリーというものでした。
そしてその木の下にはたくさ んのプレゼントがありました。それらは小さくなったり使わなくなったものを集めたものなのです。
その中でローラは小さな毛皮のケープ とマフに釘付けになりました。
何故なら意地悪で金持ちの女の子が毛皮のケープを見せびらかしていたからです。ローラの家はとても貧し かったからとてもそんなもの持てません。
誰のためのプレゼントだろうとローラは思います。名前が呼ばれましたが周りがにぎやかで聞き 取れません。
すると「これはあなたのですよ、ローラ」とケープとマフを渡されます。
「ローラ、何て申し上げるん でしたっけ」と母さんから言われてもローラは言葉につまって返事をすることができません。
すると牧師は優しく言いました。「いいんで すよ、この目の輝きかた、それでじゅうぶんです」

クリスマス前に町に行った父さんが帰ってきません。
ものすごい吹雪が襲った のです。
きっと町に泊まっているに違いないと願いながらも心配でたまらないローラ達。
そして4日目の朝、雪まみ れになった父さんが帰ってきます。げっそりやせてガタガタ寒さに震えています。
帰りがけに吹雪に会った父さんは、穴の中に落ちてその まま吹雪がやむのを待っていたのです。
ひもじくなった父さんは「それだけはしまいと固く決心していたんだが…とうとう負けてしまった んだ。クリスマスキャンディを全部食べちゃったんだ。ごめんね。みんな」
ローラとメアリーは父さんを力いっぱい抱きしめます。
「と うさん、よかった!キャンディを食べてくださって!」

なんていうんでしょう。この…家族愛とか隣人愛とかがぎゅ うぎゅうと詰め込まれたクリスマス。
ローラはこの自叙伝のシリーズを64歳の時に書き始めたそうですが、とても鮮明にそっくりそのま まに再現しています。
うちのクリスマスはチキン食べて、ケーキ食べて、目が覚めたらプレゼントがある…というごくごく普通のクリスマ ス。
娘は果たしてうちのクリスマスのことを64歳になっても覚えていてくれるでしょうか。……いや、無理だな(笑)。

ち なみにこのシリーズ、福音館で5冊出てました。
「大きな森の小さな家」「大草原の小さな家」「プラムクリークの土手で」「シルバーレ イクの岸辺で」「農場の少年」
このシリーズに後半があると知った私と友達は必死に図書館にリクエストします。(○○図書館の皆!感謝 するように!!)
そうしてやってきたのが「長い冬」「大草原の小さな町」「この楽しき日々」「始めの四年間」です。
…… 残念ながらこれは出版社が違うし訳者も違うんです。
ローラとメアリーが「父ちゃん!」「母ちゃん!」とか呼んでるし。違うやい!ロー ラ達はそんな呼び方しないやい!!(涙)。
訳をする人も重要なんだなあ…と初めて実感した時でした。

こ んな調子で続くのか?このバトン。



5回目

さて、もう児童文学はいいだろうと思ったのです が……どうしてもこれだけははずせない!!。
実は私は児童文学オタクなんだなあということにやっと気づきました。
そ の中でも……ザ・キング・オブ児童文学!!(私の中でですが)。私の読書生活の中で金字塔に輝くそれは……。

「アー サー・ランサム集」!!
イギリスの作家アーサー・ランサムが書いてます。ちなみに絵も本人が描いてます。

皆 様は図書館の隅っこ〜の方で埃をかぶった誰も借りなさそうなハードカバーの分厚い灰色のヨットの絵がついた本がどどんと12冊並んでいるのを見たことがな いでしょうか。
実はそれです(笑)。
「ツバメ号とアマゾン号」「ツバメの谷」「ヤマネコ号の冒険」「長い冬休 み」「オオバンクラブの無法者」「ツバメ号の伝書バト」「海へ出るつもりじゃなかった」「ひみつの海」「六人の探偵たち」「女海賊の島「スカラブ号の夏休 み」「シロクマ号となぞの鳥」
これは何の本かと言うと……子供達の冒険ごっこ物語なのです。(途中からは本物の冒険物になってます が)
1巻目の「ツバメ号とアマゾン号」ではジョン・スーザン・ティティ・ロジャというウォーカー家の4兄妹が夏休みにイングランド湖 水地方で、子供たちだけで孤島でキャンプしたりツバメ号と名付けた小帆船に乗ったりして遊びまくるお話。

……… ただ、それだけなんですが、
これが、もう、めちゃくちゃ面白いんですよ!!。
まず表紙を開くとバン!!と見開き 地図。その段階でもう胸がわくわくドキドキしてきます。
次のページは小帆船の図解図……マスト、メンスル、ブーム、センターボー ド……聞き慣れない船用語にもう夢中。
子供達のごっこ遊びで彼らは探検家なのですから、ジョンは船長、スーザンは航海士、ティティは AB船員、ロジャはボーイ……とそれぞれ役割が決まってます。
子供達だけで船に乗って島に上陸して、キャンプしてたき火を起こし、料 理を作る。
お母さんとか他の大人達なんかもう土人扱いされていて、たまに食料をもらいに行くもののできるだけ接触をさけるようにして います。
皆、立派な船の乗組員だからレモネードをラム酒と呼んだりとか、コンビーフがペミカン(探検隊用の食料)になったりとか…も う楽しいったらありゃしない!!。
もちろん、返事は「アイアイサー」と決められています。
彼らは地元の子である ナンシイとペギイという姉妹に出会いますが、彼女達もまた海賊ごっこをしていて「アマゾン号」という船を所有しています。

……… 私の中では、ひそかにジョン×ナンシイのカップルフラグがたっているのですが(笑)。

ジョ ン船長……12歳。…………おいしい年齢だ………(ああっここでショタの血がっっ!!)
思慮深く、勇敢で、兄妹思いの思いやりのある 少年……。理想の少年として描かれているんですね、それがまたたまらないっ!!。

その後船が難破して谷でキャン プしてカンチェンジュンガ(ただの近所の山)に登山したり、
「ヤマネコ号」という船に乗って本物の宝探しをしたり、
一 面が凍った湖水でスケートしたり、
金塊探しをしたり、
知らない土地で地図作りをしたり、
実 際に子供だけで北海を航海したり、
女海賊の島へ行ったり、
悪党から狙われる野鳥の巣を守ったり…といろいろ冒険 をするのですが。

一番好きなのは「海へ出るつもりじゃなかった」だったりします。

こ れはイギリスにいたウォーカー兄妹が「鬼号」という船で人に頼まれて留守番をしていたら、いつの間にか錨が落ちちゃってそのまま海に流されて、戻ることも できずにそのままオランダまで航海してしまう…という話。
夜の北海を、しかも嵐の中、子供達だけで航海する……もう、本当にハラハラ ドキドキのストーリーで!!。
ジョンは自分が長男だからしっかりしなくては…と地図を見たり徹夜で舵をとったりします。スーザンはこ れまた長女だからという責任感からか、すぐさま陸地に戻るべきだとジョンと言い争ったりしながらも、ジョンのサポートをします。
ティ ティとロジャは……船酔いしながらも自分にできることを積極的に行います。
うわああ………もう、本当に面白い!!。嘘じゃないか ら!!。

もう、このシリーズが好きで好きで好きで好きで好きでーーーーーっっっ!!。
宮崎 駿さんとスタジオジブリがアニメにしてくれないかなあと手紙出そうかと思ったほど好きでした(笑)。

ちなみに私 はこの本を友人に薦め、友人は「ナルニア物語」を薦めてくれたんですね。
そしてどっちも意地っ張りな2人は自分の選んだ本の方が面白 いと譲らずにお互いの薦める本を読まなかったと(笑)。
惜しいなあ……「ナルニア物語」あの時読んどきゃよかったなあ。(ちょっと反 省)

このシリーズ、全巻欲しくて欲しくてたまらないのですが、その理由は………。
今にも絶版しそうだからーーーーーーっっ(定価3万円を超えます…泣)。

つ い先日このバトンのために借りようと図書館を訪れたら置いてない。
はっ!!……さては捨てられたか?と思って聞いてみたら現在別室の 書庫に直していて、借りる人図書館員に言わねば取り出してもらえないとのこと。

ふ、ふ、ふざける なーーーーっっっ!。

こんな名作を倉庫で埃をかぶらせといてどないすんねんっ!!。
ちゃん と日の当たる所に置いておいて、子供達に積極的に読ませなければ意味がないだろうーーーーっっ!!。
そんなことするくらいなら私にく れ!!。

はあ、はあ、はあ……すみません。興奮してしまいました。

私 は本当に一時、本の中へ逃げ込んでいる時期がありました。
本の中では、私もジョンやスーザンと一緒に冒険をしていられました。
だ から……本当に宝物なんですね、このシリーズは。

次回は児童文学からは(やっと)離れたいと思います。



さ て「好きな本バトン」6回目ですが

10代の頃…ですが、多分、皆様と同じ経過をたどっているのではないかと思わ れます。
「新井素子」「氷室冴子」「赤川次郎」「田中芳樹」「菊池秀行」……とか?
新井素子さんの作品は当時ラ ジオ放送で「星へ行く船」「絶句」「二分割幽霊綺譚」などを友達がテープに録音してくれて皆で聞きあった覚えがあります(ね、年代がわかるなあ…)。
ち なみに「星へ行く船」の太一郎さんは広川太一郎さん、「絶句」の一郎さんは神谷明さんだったような気が…。
んでもって私といえば、 「グリーンレクイエム」の表題曲(羽田健太郎さん作曲だったような…)を耳で聞き取って必死でピアノ練習してました(笑)。
赤川次郎 さんは「三毛猫ホームズシリーズ」が大好きでした♪。片山×晴美萌え。この2人兄妹じゃなければいいのに。
田中 芳樹さんは「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」とか。
さて、そんな10代の頃で一番強烈な本といえば……


「女 教師 ○○子(名前を覚えていない…笑)」だーーーーーーーーっっっっ!!。

いや、事の発端は、私の誕生日が近 くて2人の親友が、「プレゼント何が欲しい?」って聞いてくれたんですね。
私はあんまり考えることもせずに「エロ小説が欲しい」と答 えたんです。

………まさか本気にするとは思わなかった。

そして来まし たよ。誕生日に綺麗にラッピングされた包みが。

中を開けてみると……黒カバーに、上半身裸の女の人があはん♪っ てしている表紙。
まさにポルノ小説中のポルノ小説でした!!。

どこで買ったの?と聞くと高 校の近所の本屋でした(バス停近くてもちろん立ち寄る高校生多し)。
詳しく話を聞いてみると、2人の友達は普通人が立ち寄らない成人 コーナーで、あーでもないこーでもないと、私の好みを熟考して選んだそうです。
(それがなんで、女教師なの……?私のイメージって いったい……。)
そしてそれを普通にレジに持っていって普通にラッピングしてもらったそうです。
……どう考えて も20禁くらいのポルノ小説を、セーラー服姿の女子高生に普通に買って貰い、あげくのはてにラッピングまでしてやる……○○本屋、恐るべし。

あ、 その本屋は先日つぶれたんだった。やはり経営方針に問題が…(笑)。

そしてそのありがたい友情の証の本の内容は といえば。

ある高校で女教師○○子が、放課後、誰もいない教室で数人の不良達にレイプされる。
そ の描写がもうリアルでぐっちゃんぐっちゃんで(なんせ男性用ポルノだから)女教師は思わず失禁までしてしまう。

そ れからもそのことを脅されて不良達のいいなりになっていく女教師だが……。
リーダー格である男子生徒といい感じになるんですね。
だ けどその男子生徒は実はお坊っちゃまで、アメリカに留学することになる。
女教師について来てくれないかといい、女教師もその頃には彼 を愛していたのでついて行こうとするが、今度は別の不良グループにやられまくり飛行機に間に合わなかった……。

と いう、まあ、とにかく、女教師がやられまくりのお話だったんですが………。

(目頭を強く押さえている)。

………………… ごめん!!。せっかく恥をしのんで(?)プレゼントしてくれた本だったけれど、正直に言うと私、まともに読めなかったよ。

………………… その頃の私には、ハードすぎてっっ!!。

なんせ、その頃は二次小説もやおいも知らない、本当にウブな女子高生 だったし……。
なんかその黒い本、触ると汚い感じがして(ほら、お化けの本とか触るとそういう感じになるみたいに)読んだ後、いつも 手を洗ってたし。

そういう訳で、私のポルノ小説デビューは高校1年生でした。

ち なみにセックスのやりかたについては中学の頃、兄貴の箪笥の引き出しに入っていた(隠していた?)雑誌に実践写真つきでのっていたのを見たことがありま す。
胸は揉む。乳首は舐める、吸う、舌で転がすのが基本です……といったような。
正常位・後背位・騎乗位のやり かたとか。
ふふふ、兄貴よ。箪笥に洋服をしまうのは私の役目だったんだい。ぬかったな。
あと、次兄の部屋で「私 の性体験談」みたいなコバルト文庫(だったような)…を隠れてこそっと読んだことがあり、後でさんざん殴られました(笑)。
ええとええと、私はエロは好き!!(断言)なんですが……その割にはリアルな液体関係は苦手だっ たりします(ヘタレ)。
弟の持っていた男性用エロ同人誌のような、あのぐちゃぐちゃした音の描写とかぬるぬるっとした絵とかは…… ちょっと。
その辺には全然興奮いたしません。

かといって友達でハーレクイーンが好きという 人がいて、何冊か借りて読んだことがあるのですが…どうもこれにもピンと来ないらしい。
あれは、ごく普通の女性が、金持ちでハンサム でダンディな男性とドラマティックな恋に落ちて、めくるめく魅惑的な一夜を過ごす…というものが多かったのですが。
(その設定だけ で、すでに???笑)
いや、それも私の好みと違うらしい。

私は少し女性が嫌がっているのを 男性が無理矢理、少し強引に……というのが萌えるらしいです(オイ)。
だけれども、リアルすぎる描写は苦手……。

こ んなヘタレかつ変態な私に、ぴったりの夜のお供のエロ小説がありましたらば、皆様ぜひ教えてください(ねえよ、そんなの)

あ、 最近読んだ中では「女囮捜査官」に萌えました(電車での痴漢行為の後の殺人に女囮捜査官が体を張って挑む!)ああ、まさしく私の好みにぴったりな……。


………… ええとええと、ちょこっと純な話をしてもいいですか?(今更ですが)。

「恋する女たち」氷室冴子。
同 時期ちょうどこの本に出会った頃、私は片思いをしていまして。
よく話をする仲の良い同級生の男の子。
告白しよう か、どうしようか。でももしダメだったらこの友人関係がなくなってしまうんじゃないか……。
ちょうどそんな微妙な時期でした。
こ の本に後押しされるようにして、告白して……オッケーをもらいました。すごく嬉しかったです。
映画も見ましたね。
主 役が斉藤由貴で、相手役が柳葉敏郎でした。そうか!!私のギバちゃん好きってここから来てるんだ!!……っと納得(笑)。

こ れでちょっと綺麗にすがすがしく終われましたでしょうか?今回(笑)



「好 きな本バトン」7回目いきます。

7回目は、20代くらいから読み始めた私の夜のお供の(読んでるうちに眠気がく る)江國香織、山本文緒、吉本ばななの御三家。

っていってもここでは江國香織だけですが。
江 國香織で一番好きなのは「ホリーガーデン」です。。
茶々さんは「きらきらひかる」が好きなようで、私もあれは江國香織の最高傑作だと 思うけど、私は「ホリーガーデン」が一番好きです。
多分、好みの問題ですね〜。

これは過去 に不倫関係で傷ついた過去を持つ果歩と現在遠距離不倫続行中の静枝の友情?の物語です。
果歩に犬ころのように無邪気にまとわりつく中 野さとるという男と静枝の不倫相手の芹沢という男が絡んできます。

一応W主人公なんですが…どうしても私は果歩 を中心に見てしまいます。
果歩という女性……どうやら私の理想の女性像らしいです。
過去のつらい傷から心を閉ざ してしまい、職を転々とし誘われれば誰とでも寝る、人からどう思われてもあまり気にしない、自分という存在に執着しなくなってしまった女性。
そ れなのに日々の生活はきちんとできる。
眠れなかった朝でも体を引きずるようにして、きちんと歯をみがき、きちんと朝ご飯を食べ、きち んと仕事に行く。
そんな日は普段より明るい色の口紅をつけ、一番短いスカートをはく。
「これは、砂糖のかたまり がぬるま湯の中でとけるやうに涙ぐましい」
女友達が多く、1ヶ月先まで夕食をともにする友達とのスケジュールをつけている。
そ して、友達に家庭的な料理を作ってふるまう。
だけれども、そんな女友達は果歩にとっては一緒にいてくれさえすれば誰でもいいと思って いたりします。

そんな果歩にとって特別な友達であるのが静枝。
高校の先生である静枝は果歩 の幼馴染みで、とても意志の強いはっきりした女性。
遠くに住んでいる芹沢という妻子ある男性に心酔しきっていて、お互いの生活に干渉 しないというこの関係に満足している(あるいはそう思いこもうとしている)。
果歩と静枝。
過去にはぶつかり合う ようなこともあったのに、30を迎えた今となってはお互いにお互いのことを心配しつつも当たり障りのない接し方を心がけてます。

私 にしても、心の感情のままに弱みを打ち明け心の感情のままにぶつけ合う友達が、今現在いるのかと言われれば答えはNOです。
なんでも 真っ正直に向き合うのが友情であり、愛情であると思っていたのは…やっぱり20代くらいまでですね。

……お互い に傷つく関係はもう嫌だし、そもそも疲れます。そういう私はやっぱりもうおばさんなんだなあ。

そんな果歩にいく らうっとおしがられてもまとわりつくのが中野くん。
この子がもう、本当に不思議な男の子で。
ドタキャンされた女 友達の代わりにピンチヒッターでいきなり呼び出されても電話一つで駆けつける。
果歩がどんな男性とふらふら関係を続けていても、露骨 に嫉妬せず、果歩と同じベッドに寝ていても手を出さずにプラトニックな関係で満足している。
まるでこの2人は兄妹のようだ(実際は果 歩が年上)と静枝は思います。
果歩も中野はまるで神様のようだと思っています。
そんな2人は一緒に暮らし始める 訳ですが……。

なんだかこの二組の組み合わせが、実にゆっくりと穏やかに変化していく様を書いてます。
私 は江國作品の中ではこれが一番大好きです。

ですが……最近の江國作品はちょっと……あまりついていけてないか も。
「神様のボート」くらいから、あれ?とか思ってきて。
あまりにも表現が抽象的すぎて、感性の鈍い私は置いて 行かれているのかな〜って思ってます。
そのへんはどうなんですかね、同じ江國ストの茶々さん(笑)。

で はパソコンがこれ以上壊れないことを願いつつも、次回!。



なんのかんのと続いています。このバトン。
やっている本人が一番楽しくって たまらないんだから世話がない。
「私もランサムが好きです」とかメールを頂いて、そういうのもまた嬉しくって。

さ て8回目は「暗室の中で」大塚英子さん。

作家の吉行淳之介さんといえば日本文学界の有名な作家ですが(とは言っ ても私は読んだことがないけど)。
彼には本妻がいるにもかかわらず女優の宮城まり子さんと恋に落ち生涯を彼女と共に歩みました。
本 妻の方は最後まで離婚に応じなかったので、宮城さんは一生内縁の妻のままでした。
ところが吉行さんにはもう一人隠れた愛人がいたので す。
それが大塚英子さん。

この本は吉行淳之介さんの死後、彼との28年間の愛人生活を描い た手記として発表されました。

「暗室」という吉行さんの作品のモデルである彼女は、吉行淳之介の愛人として、 「暗室」と呼ばれた部屋で外界との接点を一切断ち切り、彼の訪問だけを待ちつづけます。
ほとんど外出せず、一日中彼からの電話を待 ち、妊娠したらすぐに堕胎して、彼一人のためだけに「暗室」を守り続ける女性。

………これを読んだ時、すごいグ ロテスクだって思いました。

それと同時にすごく共感をしました。

何故 なら、私も「暗室」にいた経験があったからです。
一人暮らしの1Kの小さなアパートで、ひたすら一人の男性が訪れるのを待っているそ んな時期が。
その頃には携帯電話がなかったので、ただじっと彼からの電話か来訪を待つだけで、こちらから電話をすることなんてできな くて。
彼が来たらもう、子犬のように尻尾をふってじゃれつき、せいいっぱいの手料理をふるまい、ただそばで寄り添っているだけでこの うえない幸せを感じてました。

同じように「暗室」仲間の友達がいて、「どうして私達はこんなに都合のいい女にし かなれないのか」と会うたびに愚痴をこぼして。
なんのことはない、彼が来てもドアを開けない、電話が来ても受話器を取らないようにす ればいいだけなのに、2人ともそれぞれの男にベタ惚れなもんだからそれができない。

大塚英子さんは影の愛人とし てずっと沈黙をとおして来たのだから、そのままずっと地下に潜っていれば良かったのに、何故かこの手記を発表してしまった。
これは、 やはり宮城さん…に対しての当てつけのような部分もあるのではないかと思います。
女性って不思議だなあって思うのは、こういう場合、 憎しみは男性にいかずに相手の女性にいくんですよね。何故か。

大塚さんの「暗室」で、吉行さんは本当にくつろい でいる様子が描かれています。
男性は誰でもこのような「暗室」を持ちたいと思っているのではないでしょうか。
そ して、私自身、あの時代が一番幸せだった…と思ったりすることもあります。
いやあ、実は引きこもりな性格だから愛人生活がけっこう 合ってるのかも。

最後に吉行さんは不治の病で病院に入院します。
それでも家族の目を盗んで 大塚さんに電話をし続けます。
「生涯をボクに捧げてくれた君に何もしてあげられなくて、ごめんね」と彼は言います。
そ して、彼女はただひたすら彼の電話を待ち続けます。
でも、結局彼女は彼の死に目に会うことはできませんでした。

ど うしても手放せないんですこの本(笑)



「北 の国から」倉本聴さん。

いやあ、もう、これは日本で知らない人はいないんじゃないかってくらい名作中の名作のド ラマなのですが。
実は私、倉本聴さんに会ったことがあるんですよ!!。

20代前半の頃、何 故か、演劇に夢中になっていた時代がありまして。

地元の劇団に所属してまして、ただただもう、生の芝居が見たい ばかりに、それだけのために、福岡、大阪、名古屋、東京まで行ったりしてました。
何を見てたかなあ。その頃はキャラメルボックスとか 離風霊船とかが主だったような気がします。
つかこうへいが大分で劇団を立ち上げるという話があった時には、オーディションを受けよう かどうか、そのために仕事をやめようかどうか真剣に悩んだり…。
今思えばもう何かに取り憑かれていたみたいでした。
ん でもって、ある時、倉本聴さんの富良野塾の公演を見に行ったのですが…。
劇の内容ははっきりいって覚えてない(笑…ニングルだったか なあ)。
最後に、劇場の入り口の所で、観客の人と出演者が握手するところがあって。
そこで倉本聴さんがいて… 「あ、倉本さんだ!!」とか思ってもうすごく嬉しくって。
手がとても温かかったことを覚えています。
もう、思わ ず、私も富良野塾に入れてください!!と言ってしまいそうになったくらい(オイ)。

そんな倉本聴さんですが。
ど こかのインタビューで、「脚本もちゃんとした読み物でなければならない」…というような主旨のことを言ってました。
かくいう私は好き な映画やドラマの脚本とかをよく読んだりします。
っていうか、基本的に頭がパッパラパーなので詳細な状況描写とかそんなのが読むのが 面倒くさくてしょうがない私にとっては台詞と必要な場面描写だけ…という脚本形式はすごく合ってます。
「北の国から」…脚本で読んで も、本当に面白いんです。

黒板五郎は、離婚して息子の純と娘の蛍を連れて故郷の北海道に帰りました。そこで待っ ていたのは電気も水道もない生活でした。
まだ幼くて都会っ子だった純はもう、北海道の不便な生活が嫌になって東京の母親が恋しくなっ て帰ろうとするシーンがあるんです。
その時に父親五郎の叔父である清吉が駅に見送りに来ます。
清吉は見送りには 慣れていると言います。富良野の厳しい冷害で人々が次々と離農していったのを見送ってきたからだと。

すみませ ん、ここからは原文コピーをさせていただきます。

清吉「送るほうはわしと、女房の2人。だれもしゃべらんかっ た」
雪子「……」
清吉「だけどな」
雪子「……」
清吉「そんときわしが 心ん中で……正直何を考えてたかいおうか」
雪子、純「……」
清吉「お前ら……いいか……敗けて逃げるンだぞ」
雪 子。
清吉。
清吉「二十何年いっしょに働き……お前らの苦しさも、かなしみもくやしさもわしはいっさい知っている つもりだ。だから他人にはとやかくいわせん。他人にもえらそうな批判はさせん。しかしわしにはいう権利がある」
純。
雪 子。
清吉「お前ら敗けて逃げて行くんじゃ」
純。
清吉「わしらを裏切って逃げ出して行くン じゃ」
純。
清吉「そのことだけはようおぼえとけ」
純。


そ れから走る車窓の場面で

清吉の声「お前ら敗けて逃げていくんじゃ」
純。
記 憶 
 家の前にポツンと立っていた父と妹。
走る列車内。
 純。
 走行 音。
車窓。
 走っていく北海道。
列車内。
 純。
車 窓。
 走る風景。
列車内。
 純。
記憶(フラッシュ)
  シカの群れ。
 音楽ーとつぜん圧倒的に流れ込んでBG
列車内。
 純。
記 憶モンタージュ。
 ・森の中を歩いた純と蛍。・リス・薪を割っていた父。・石を2人で運んだ作業・キタキツネ・草太・つらら・紅葉・ 蛍・そして父。
列車内。
 雪子、チラっと純を見る。
 窓外に顔をそむけている純。
  その純の目にあふれている涙。
 音楽ー急激にもりあがって終わる。

もう、なんだかその場面 がもう、映像としてフラッシュアップされるみたいです。
他にも名シーン、いろいろとあるんですけど、本当に好きだなあ。倉本聴さんと 「北の国から」。
あ、ちょっと思った。
私「自然」とか「家族」とかの作品が好きなのかもです。



さて……いよいよラスト10回目ですが。

本当は一番最 後の最後にあげようと思っていた作家さんの作品があるんです。
もう、その人の生き方は私に大きな影響を与えた…というか、すごく共感 してきたという作家さんが。

でも、その方は近年お亡くなりになってるんですよね。鬱病で自殺だったそうです。

ヤ バイ。

ちょっと最近鬱々としている私はヤッターマンのアイちゃん的に言うとシンクロ率100%です。
昔 の蔵書を引っ張り出して読んでみると、もうなんだか引っ張り込まれていくみたいで……怖くて断念!!。

精神衛生 上によくないのでやめました!。


そういう訳で、10回目の今回は……「のだめカンタービ レ」!!。

これはもう説明なんていらないでしょう!。
この作品は私の人生にすごくすごく影 響を与えました。

そう、二次小説なるものに手を出してしまったのです!!。

今 までの私はどんなに好きな作品があろうとも、二次の世界を頭の中で妄想しても、それを表に出すなんて考えられなかったです。
まして や、苦手なパソコンでサイトなんぞを立ち上げるはめになるとは……。

まず最初はドラマからだったんですよ。
「の だめカンタービレ」という漫画があることは知っていたけれども、なんとなく手を出すこともないままドラマ1回目を見たのですが……。

…… 面白い!!。
千秋という実力も自信もある人間が、飛行機にも船にも乗れずに海外へ行けなくて悶々としているという設定がまずよかった です。
そして、のだめの部屋……もう、すっごい衝撃!!。
シチューが黒くとぐろを巻くって何ーっっ!!御飯がい くらになるってどういうことーっっ!!。
あの瞬間に恋に落ちました(笑)。
そして、その変態であるのだめが、は いあがれないでいる千秋とともにピアノで連弾するというところ、その演奏の心地よさ。
あの悶々とした暗い、でも俺様な人間を、彼女が 引っ張り上げていくのかもしれない。
これはけっこう面白いドラマかも……と思いました。

ド ラマの配役も良かったです。
樹里ちゃんは本当にもう可愛くて、あのしゃべり方もたまらなくて。
玉木さんにいたっ ては、今まで「リモート」というドラマの深キョンのちょっとお馬鹿な婚約者というイメージしかなかったので。
あ、「そげ なーーーーーーっっ!!」の兄ちゃんだ(笑)と。

それでもコミックスを買うまでは至らなかったんですね。
先 に姪っ子がコミックスを買い始めて、借りてみたものの……絵が……あまり可愛くない。好みではないかも……。
そういう訳でコミックス に手を出すこともなくドラマを最終回まで見届けたのですが……。

もう、本当にラストは感動、感動、大感動!!。 大川のハグシーンではぎゅうっと心を掴まれました。

それから始まったんですね。

大 人買いが(笑)。
あー、でも、私だけじゃないな。
最後の方は旦那が一気に5冊くらい買ってました(笑)

そ して正月。旦那実家で嫁という立場であるというにも関わらず……読みふけっていたのですが。
どうしてもどうしても自分で書いてみた い!!という欲求が収まらずに。
その頃好きだったサイト「桃色花音」様にのっていたなんだかよくわからない「貴方も無料ホームページ を」という広告に惹かれて、作っていったんですよ……。
……そしたら、思ったよりも簡単に出来た!!。
ええーっ サイトってこんなに簡単に出来るものなの?と思った私はそれが携帯ホームページであることを知りませんでした(笑)。
それからはも う、狂ったように二次SSを書き始め書き始め。
もうのだめの脇のキャラクターが好きだった私は、「とにかく全キャラクターを書こう」 というのを目標に眠るのも惜しんで書き続けました。

もう、本当にサイトを始めたおかげでいろいろな出会いがあり ました。
いつも感想を書き込んでいただいた方、尊敬する他のサイトの方々、そのうちに魂の姉妹まで(笑)。
本当 に、まさにこのサイトを始めなかったら、出会うことのない人達ばかり。
その出会いに本当に感謝します。
そして、 そのきっかけを作ってくれた「のだめカンタービレ」という作品を心から愛しております。


ここまで、読んでいただいてありがとうございました!。
このバトン、皆様に 推奨中です(笑)。
お持ち帰りの際は、一言連絡していただくと、烈火のような勢いで読みに行かせていただきます♪。